20代女性さま(以下「Aさん」とさせていただきます)、セッションの内容をブログ化させていただくことご快諾いただけました、ありがとうございます!
勤務先でトラブルがありました。それについて先輩から指摘されたことが自覚していることばかり(自分の殻に閉じこもっている、相手に忠告ができない、人の気持ちを逆なでする、自分のことで頭がいっぱい)で、同じとこばっかでグルグルしてる気がする、とのことです。
久しぶりにお越し下さったのですが、前回問題となっていたのは自分を出せない、言いたいことが言えない、だったと記憶しているのですよ。殻に閉じこもっているといえばそうかもしれませんが、逆なでするとか自分のことでいっぱい、という表現にはちょっと違和感でした。
では現状です。
1)社内のシステムを直属上司が変更しました。なぜそうなったのか、ということを社内に連絡したほうがいいのではないか、と進言しましたが却下されました、そんなことせんでええ、と。するとその変更によって業務に支障をきたす部署から不満が沸き起こってきました、それもAさんに対して。なんやの、勝手なことして、と。自分ばっか楽して、と。その不満に対処するために20台女性さまが提案したことが、火に油を注ぐことになりました。
2)女性先輩の部署とAさんの部署は違うのですが、双方での業務の分担・引き継ぎでトラブルがありました。直属上司にそれを報告したら、直属上司は「女性先輩にはがっかりしたわ」となりました。トラブルはAさんが原因であるとは思われていないのです、女性先輩のせいだと直属上司は判断したのです。そして直属上司はそれをさらに社長にも報告したのです。すると社長の女性先輩への態度が一気に硬化しました。女性先輩は社長の自分への態度がきつくなったのはAさんのせいだと思ってしまっています、直属上司ではなくて。
3)Aさんのまわりにトラブルが続いていることに対して男性先輩から前出の「殻に閉じこもっている・忠告ができない・逆なでする・自分のことばっか」ということが原因だ、と指摘があったというのです。
臭いのは直属上司です。
が。
男性先輩も不思議です、なんでそんなこと言われなきゃいけないんだろ。的確といえば的確かもしれませんが、ちょっとひっかかりました。男性先輩から言われたから堪えたのかな?直属上司ではなくて男性先輩がネックなのかな?
カード開きました。
1:イヤーカード「世界」
世界は完全・完成を示す最強のカードです。いまのAさまは完全なのです。なので足りないものを他所に探しに行く必要はありません。自分の中の持ち腐ってるお宝を活用すること、そして世界はひとつのサイクルの最終段階ですので、これまでの集大成に意識を向けるべき時です。
2:ブロックしているもの「シャドー」
参考エントリー セラピーカード「シャドー」
ほぼ同性の親を示しますので、おかあさまからインプットされたものの悪影響が予想されます。
3:では、どうするか「リーダーシップ」
私の背中を見てごらん!って望むべき理想のあるべき姿を他者に見せることです。さて、誰に見せないといけないのでしょうかね。
4:得られるもの「ビジョン」
参考エントリー ビジョン〜時間を未来から現在に流すために
5:現状「戦車の逆位置」
参考エントリー ジャミロット「戦車」
逆位置なので、失敗を恐れて動けていない、となります。
失敗を恐れてできていないことは何ですか?とお尋ねしたら、「人と喋ること」だそうで。ここんとこ続くトラブルは、舌禍とでも申しましょうか、自分がいらんこと言ったせいだと思っていらっしゃいます。
人と喋るのが嫌になったのはいつからか、最初は高校から、と答えられましたが、小学校時代にまで遡っていただけました。ほんで、小中校時代のご自分って「ワガママで傲慢だった」とおっしゃるのですよ!
ワガママ?
傲慢?
頭の中が「?」でいっぱいになりました。
今のAさんからは想像できないものです。たとえ現在とは違っていたとしても、ギャップありすぎです。
どういうところがワガママで傲慢だったのかをお尋ねしましたら、単なる子供ならではの自己主張。つまり自分を出すことはAさんにとってはワガママで傲慢なことなのですよ。こうも自分を出すことに、強い罪悪感を抱いていらっしゃるのです。
ネガティブカードにシャドーが出ていましたので、おかあさまからの影響を伺いました。
おとうさんにゴマすってる、って言われた。
さー、では「ゴマすってる」って言われたせいで、Aさんはどうなってしまったのでしょうか?
では家族構成です。
ご多分にもれずバイオレントで抑圧的なおとうさま。おとうさまはAさんが自分の思い通りにならないことに対して、おかあさまの「せい」にしたのだそうです。Aさんが部屋を片付けないのも勉強しないのも、みんなおかあさまのせいだ、とおかあさまを批難されたのです。
そしておかあさまはAさんを批難するのです、「おとうさんがこう言ってた」と。
おとうさんが、あんたが部屋を片付けなくて困る、と言っていた、それはおかあさんのせいなんだって
おとうさんが、あんたが勉強しないのはおかあさんのせいだ、って言ってる
おとうさまから直接は言われてないのです、片付けない、勉強しない、とは。
直接は言われてないのです。
では、弟さまはどうだったのか。
ご両親は弟さまをバカにするのだそうです。
こんな字も読まれへんねんで、とかって。
子をdisる親
揚げ足をとられることで自分を出すことに抵抗がうまれたかと思います、弟さまは吃音となってしまいました。
しかし、弟さまをdisる場面、弟さまがいるところではAさんは目にしてないのです。弟さまがいないところで、ご両親は弟さまをdisるのです。
そして、同じことがAさんにも行われていました、Aさんがいないところでご両親はAさんをdisるのです、弟さんの前で。弟さんは言われたそうです、ねえちゃんにそんなひどいこと言わんとったいて、と。
優しい子やなー、とおかあさまはAさんに言いました。Aさんは弟さんから直接は聞いてないのです。おかあさま経由なのです。
Aさんのまわりには「おとうさんがこう言うとったで」「弟がこう言うとったで」と、おかあさまからの伝言ゲームがいっぱいなのです。
言った本人から直接聞いてないのです。おかあさま経由の言葉には、おかあさまならのニュアンスが加味されていたことでしょう。言った本人の本意はAさんにはわからないのです。
男性先輩から指摘された「自分のことしか考えない」というとこ、それはまさにおとうさまから言われたことでした、「Aは自分のことしか考えていない」と、おとうさんが言ってたよ、とおかあさまが言われたのです。
おとうさまが「自分のことしか考えてない」と指摘したこと、それに対してAさんは言い分がありました。でも、目の前におとうさまがいないので反論できません。もしも後からおとうさまに反論したとしたら、おとうさまはおかあさまを責めます、余計なこと言いやがって、と。
言われたその場でないと反論・説明できないのです。
Aさんにあった問題は、「反論・説明できない」でした。会社でのトラブルは、Aさんが女性先輩や他部署の人々に説明・反論の機会がなかったがゆえの齟齬が原因だったのです。
反論・説明できたらいいのです。
ここでビジュアルスクワッシュすることにしました。
反論・説明しないことで得られるのは、オレンジの「らく」になりました。
反論・説明することで得られるのは、白とラメの「わくわく」になりました。
両者を統合すると黄色のフワフワちゃんになりました。
フワフワちゃんがやってきたらどうなれるか、違うところに行きたい。
職場を変わりたいということですか?
ううん、今の職場でもいいけど、仕事や職場に縛られるのがいや、休みの日にまで会社のことを考えるのがいや。
考えなくてよくなったらどうなれますか?
やりたいことができる
やりたいことがわかる
やりたいことって何ですか?
好きなものを好きと言えること
好きなものを好きと言えなかったそうで、最近やっと言えるようになったとのこと。
何が好きですか?
好きな服とか好きな色
どうして言えなかったんですか?
ダサいって言われるから
さ、ここで会社でのAさんの立ち位置がわかりました。なんと「いじられキャラ」だったのですよ。おしゃれをしたらダサいとdisられる、社内の運動会で苦手競技を避けようとしたら、わざわざ参加させられて囃し立てられる。それを周囲は「愛されているからだ」と言うのだそうです。
本人は苦痛でしかないのに。
ここでAさんが「てへ♪」に走らなくて済んだのは不幸中の幸い。いじられキャラを自らに許してしまったら、自分が傷ついてるってことがわかんなくなってしまいますからねー。
いじられ、笑われちゃったらどうなりますか?
むなしい
Aさんのみぞおちに、グレーでべちょべちょのものがありました。
これをターゲットにトランスに入っていただきました。
姿を現したのは6歳ちゃん、学校でお友達と一緒にいます。引っ越しすることになりました、Aちゃんは別れが寂しいのに、お友達は平気です。寂しいと思ってるのは自分だけなんだ、と思うと悲しいです。
悲しいという気持ちをお友達に伝えることができて、「また会えるよ!」と言ってもらえたら前向きになれる。未来に希望が持てる。
ピンクの希望を持って現在まで時をすすめていただきました。
現在のAさんがピンクの希望を手にできたなら、学校に行ける、知識を得ることができる、まわりには先を見て行動できる人がいっぱい。
うす緑の喜びを持ってさらに未来に進んでいただきました。
たどりついたのは40歳、自宅のダイニングでリラックスして仕事をしています。家族がいます。
必要なものを手にした40歳の自分から現在の自分には
「気張らなくていいよ」と。ありがとう、と答えることができました。
ありがとう、と答えることが出来た現在の自分から6歳ちゃんには
「思いつめなくていいよ」と。そうなんだ、と6歳ちゃんは答えました。
6歳ちゃんは何を思いつめていたのか、寂しかったです。寂しさに囚われていました。自分を理解してもらえないことが寂しかったです。
誰に理解してほしかったのか
6歳ちゃん、気持ちを伝えたかったのはお友達でした。この場面にご両親が登場しません。気持ちを訴えたい相手として親御さんが出てこないのは、それだけ距離があるということです。本来なら最も身近である人に心を開けていないということです。
親からdisられる子供、という同じ痛みを背負った姉弟、いわば戦友です、Aさんがリーダーシップを発揮すべきは弟さまに対してだと思われます。
弟さまにこうあって欲しい、というのはないですか?
自分のことを棚にあげてなんですが、勉強して欲しい、そしてあきらめずに夢を叶えて欲しい、と。
弟さまにはかつて目指されたものがありましたが、あきらめて他の仕事に就かれています。
Aさんの40歳の未来、お仕事をしている光景でしたが、やりたいことがわからないというのもお悩みでした。過去のセッションで提案させていただいたことがありますが、いずれも続いていないそう。頑張れないダメな自分、とまたご自分を責められます。
頑張れない、継続できないのはなぜか?
6歳ちゃんは引っ越しをしています、お父さんの転勤の都合です。小3までに4回も引っ越しをされてるそうで、おお、転勤カラータイマーか?
引っ越しのせいで習い事を中断させられています。そのあきらめがAさんから継続力を奪ってしまったのかと思いましたが、なんか違います。
習い事、自分で好きでやったことではないのです。
が。
特に親御さんから強制されたものでもないのです。
お習字やってみぃひんか?
じゃあ、やるわ
習いだしたものの、そうおもしろくもありません。辞めたい、と言ったら、おかあさまからは「やりたいと言ったくせに」と批難されます。お稽古事が続かない子、とまたdisられます。
やりたいことをやっているわけではないのです。イヤと言えないだけだったのです。やりたいこと、やれたことがないのです。
でも頑張れなかった、続けられなかった、とご自分を責められます。
頑張れる人もいるでしょう、やりたくないことでも続けられる人もいるでしょう、Aさんにその傾向がなかったからといって、Aさんがダメだ、とジャッジすることはなさらないでくださいね。だってAさんには、やりたいことが出来る喜び、というガソリンがなかったのですから。ガリソンがないのに走れませんよ。
disられるだけ、お前のせいだ、と責められるだけ、そういう環境でどうしてAさんにやりたくもないことを頑張るエネルギーがあるでしょうか。親の顔色を見た上での選択で、引っ越しというのはやりたくもないことから遠ざかるために有効なきっかけだったのかもしれませんね。
6歳ちゃんは引っ越しの痛みを訴えました。よくよく伺うと、引っ越しというか転校のタイミングで、その都度いやなことはあったのですよ。自分ダメのビリーフの元となることが。その最たるものが、自分いけてない、でした。
Aさん、小顔でオメメがおっきくて色が白くて、お人形さんみたいなんですよ!!
が。
自分のこと、いけてない、と思ってらっしゃるのです。自分が思ってるとおりに世間は自分を扱う、ですから、会社の方々がAさんをいじるのは当然なのです。自分が思ってる通りに世間は自分を扱うのです。
転校の際に、「またイチからか」と思った記憶も蘇りました。
さ、だいぶ出てきましたが、どうしても引っ張り出したいものがありますのでしつこくつつきます。
disられるのです、いじられるのです、イヤなのです、では、ほんとはどう扱って貰えたらいいのか。
disられるとは、いじられるとは、つまり自分を大切に扱って貰えてないということ。大切に扱って貰えてないということで蘇ってきたものがありました、小学校1年生の記憶です。おかあさまからdisられて、いじられた記憶です。
そのことを思うとどうなりますか?
くやしい
この「くやしい」を取り出して焼いていただきました。
くやしい
この気持ちは自分を大切に思うところがないと出てこないものです。
参考エントリー:自負とか矜持とか
ご自分の中の大切なもの、誇りに思うとこ、それを思い出していただけるのです。そうすれば自分を大事にできます、周囲から大事に扱って貰えます。
Aさんの誇りを傷つけていたのはおかあさまでした。
会社でのトラブルの直接の原因はAさんが状況をちゃんと説明できなかったこと。
それは家族間で相手の思いを直接聞くことができなくて、いつも伝え聞きばっかりで、そのことに対して反論・説明ができなかった「せい」。
すべてを伝言ゲームにしてしまっていたのはおかあさまの「せい」。
それを受け入れざるを得なかったのは、そうしないとおかあさまがおとうさまから責められるから。
いわばAさんはおかあさまを庇っていたのですよね。
おとうさまから抑圧されていたおかあさまを。
おかあさまは自分を守るために子供を盾にしてしまっていたのです。
disられることで、力を発揮できなくなってしまったことで、自分ダメのスパイラルに陥ってしまったのは弟さまも同じでした。
幸いにもこの姉弟には相手を思いやる気持ちがあります、諍っているのではなくて。
親から受けたものがどのように自分たちを傷つけているのがわかれば、失ったもの、掴み損ねたものの正体もわかることでしょう。
これからどうやって力を発揮すればいいのかが見えてくることでしょう。
Aさんが自分をいじっていた物に対してあげた言葉は「なめんなよ!」でした。
大事な私をなめんなよ!!
大事に扱いやがれ!!
自分を粗末に扱った物への怒りを表すことは、なにより自分を大切に扱うことではないでしょうか。
大切に扱って貰えなかったちっちゃいちゃんは嬉しいと思いますよ、私のこと大事にしてくれてありがとう、私のことわかってくれてありがとう、と。
あなたはdisられたりいじられたりしていい存在ではないのですよ。
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