これ の続き。
うまくいっているように見えて、実はうまくいっていない関係、考えていただけましたか?
答えはこちら、「◯◯たいこと、ほんとに◯◯てると思ってるんですか?」。
うまくいっている = ぶつかっていない = 自分を出せていない
Aさんのおとうさまとおかあさまは、自分を出せていない夫婦でした。
違います(どっちやねん。
自分を出せていない、出していないのはおとうさまでした。コミュニケーションにおいて「自分を出す」とは、相手に向かってボールを投げることです。相手がそれを投げ返してくれたならキャッチボールとなります。コミュニケーションの橋がかかります。
おかあさまは必死でボールを投げていらっしゃるのですが、おとうさまがそれをガッチリと受け止めてくれません。行き場をなくしたおかあさまのボール=感情は、よりスピードを増してAさんのもとに投げつけられてしまうのです。
おかあさんの裏にはおとうさんがいる。
参考エントリー:矢面に立たされるのはやっぱりおかあさん
キャッチボールが成立しない夫婦関係、それを見せられていた子供はどうなるでしょうか。
ボールを投げても受け取ってもらえないんだ
↓
ボール投げちゃいけないんだ
↓
自分を出しちゃいけないんだ
たまりにたまった出せない自分はどうなるか、飽和状態になれば吹き出します。それをも必死に抑えているとどうなるか、ほら、我慢せずに出しなさいよ、とより強い刺激がやってきます。
社長さまがやっていることはこれでした。Aさんの感情を刺激して、吹き出させようとしていたのです。
おとうさまに対してなかなかお気持ちが出てこなかったのですが、おとうさまに言いたかったのに言えなかった言葉あるとするなら、何歳の時になんと言えたらよかったですか?という問いに、離婚直後に「あんなしょーもないダンナに、私よく頑張ったやろ、って言いたかった」と速攻で答えられましてね。おとうさまから頑張ったことを褒めて欲しかった。それはポジなものを積み上げるのではなく、しょーもないものを処理すること。すると、褒められるためにしょーもないものは、しょーもなさの度合いを増していきます。社長さまはこのしょーもなさのシャドーでもあったわけです。
さて、自分を出せていなかったことに自覚のない方は言われるのですよ、文句は言った、言い争いもした、と。なぜ口から出した文句がちゃんと報われないのか。それは相手に伝わっていないからです。投げたボールを受け取って貰えてないからです。
ボールを投げれなかった痛み、ボールを受け取って貰えていなかった痛みに気付けてないからです(ここ、最重要ポイント!!
痛みに気づくとはなにか、痛みを感じていた自分に「痛かったよね」と寄り添うことです。これがヨシヨシです。
Aさんのお悩みは、社長の暴言が怖い、ではなくて、理不尽に馘首されることへの恐れでした。これの答えは簡単なのですよ。
馘にされるのが怖いのだったら、馘が怖くなくなればいい、つまり、他になんぼでも仕事あるわ、と自身の有能さに自信を持つことです。こっちから辞めたるわい!となることです。
が。
Aさんは既に会社を仕切っている状態です。みすみすAさんを手放すことは、社長さまのタメにもなりません。なぜAさんは社長さまのタメになることが必要か。社長さまもまた傷ついた子供の時代があったからです。人を助けることによって自分の傷を癒すことができる。これがリーダーシップの原則です。
現状、社長さまの能力不足が会社の業務を停滞させています。Aさんはそれにも困っています。社長の決済を必要としない社内のシステムを作ること、社内におけるAさんの存在価値をさらに高めること、それが馘首への恐怖を軽減し、ひいては馘首への恐怖ゆえに緊張をもたらしている社長さまとの関係改善にもつながります。
以上をご提案してセッションを終わらせていただきました。
が。
セッションの翌日、Aさんからメールが。
「セルフヨシヨシの言葉を考えています」と。頑張って、我慢していた過去の自分になんと言葉かけをすればいいのか、と。
セッション前にも、気持ちが出て来にくい、過去の自分をかわいそがれない、とおっしゃっていたのですが、これまたたいへんありがちなケースで、頭で考えるタイプの方は「上手にヨシヨシしなきゃいけない」と思われるのですよねー。それでなくてもたくさんの「ねばならない」でがんじがらめなのに、さらに「上手にヨシヨシしなくてはならない」と自ら「ねばならない」を増やしていらっしゃるのですよ。
ヨシヨシの「上手」なやり方はこちらになります:「腑に落ちるってこんなカンジ」
参考エントリー:セッションの後もうまくいかない方へ
無料占いや、おみくじ、ジャミラクジや!
クリックする前に、お題を頭に思い浮かべるんやで