【事例】イライラするのはなぜ?

50代女性さま、セッションの内容をブログ化させていただくことご快諾いただきました、ありがとうございます!

※今日は長いです。テキストは長いですが、セッション時間は1時間でした。

 リピーターさまでいらっしゃいます。今回のお悩みは「イライラする」。イライラの発生地は職場でした。

1)他部署の仕事を押し付けられる。

2)困ったちゃんがしょっちゅう休むので、シフトの変更が多くて困る。

3)困ったちゃんが担当現場を勝手に離れることが多い。さぼっている疑惑がある。

1)については、上司に言えば解決するのではないか、という内容でした。

2)については、困ったちゃんの事情もわかるのでしゃーない、と納得されています。

3)は、上司から指導があってしかるべき内容です。上司はその事実を知っているのか?とお尋ねしましたら、知らない、と。上司さんに報告してないのです。

 

つまり問題は、困ったちゃんではなくて、上司に「言いたいことが言えていない」なんですね。この方の問題は、上司がどうにかすべきことなのです。一見、困ったちゃんにイライラさせられているかのようですが、この方のイライラに責任を負うべきは上司さんなのです。

 

カード開きました。

・ブロックしているもの「裁き」

・では、どうするか「手放す」

・得られるもの「成功」

・現状「悪魔」

 

「裁き」が出ているので、職場以外でイライラさせられる人はいないか、とお尋ねしたところ、ダンナ、と即答。

 

はい、この方、どんなお題を持って来られても、いつもご主人さまとのことに向き合うことになっちゃうんですよねー。イライラの原因である上司はいわばご主人さまのシャドーです。

 

ご主人さまの何にイライラさせられるか、自分のことを自分でしない、とのこと。特に食事です。ご飯の支度が自分でできない。チンするだけの状態にしていてもやってくれない。お仕事のシフトで悩むのはご主人の食事の用意との兼ね合いです。

 

ご主人さまの食事については、過去にも取り上げています。

 

さてはご主人さまは所謂イネーブラーによって何もできないちゃんにさせられてしまったのか?となると考えられるのはご主人さまのおかあさま、つまり姑にあたる方です。

 

姑さんとの関係にもずーっと苦しんでいらっしゃいました。ご主人さまと姑さまの間にも問題はあるのですが、そこまで突っ込むことはできません。ということは、姑さんの存在は何に起因するか、姑さんはなんのシャドーであるか、となります。

 

はい、ご自分のおかあさまですよね。この方にあらゆる「ねばならない」をインプットしたのはおかあさまでした。その「ねばならない」からいまだ解放されていないので、自分を拘束するものとして姑さんやご主人さまが拘束者としての役割を熱心に演じてくださっているのです。

 

だって自分は奉仕する嫁、妻を一生懸命に演じていらっしゃるのですから。

 

役割からご自身を解放すること、ということもずっと課題となっています。役割ではなく、自分を優先すること、というのはとても力を入れてやってくださっています。

 

ご主人さまの食事の支度を気にしなくて済んだなら、とても楽になれる、と。

この方の普段の言動から、食に対してこだわりというか熱心なものがあるように感じていました。が、実はおかあさまの作ったゴハンは幼少期にはこの方にとてもダメージを与えていたのです。

 

残すと怒られる。これはそう珍しいことじゃないですね。でね、残せなかった子はどうなるか、太るのですよー。太ってしまった原因が出されたゴハンを残せなかったから、という方が珍しくないですね。

 

太るだけならいいですが(よくないけどな)無理矢理に食べさせられること、それも自分の許容量を超えてとなると、食べることは苦痛でしかありません。胃の調子も悪くなっちゃいます。食べると気分が悪くなって吐いてしまう、というとても困ったことになってしまいました。

 

幼稚園でやたらと吐くことで苛められました。このことも大きなダメージとなっています。これまでのセッションでも出てきていた事実です。

 

で、これまで気づけてなかったことです。食に対してネガティブなものをインプットされてる方が、食べることや料理を好きなはずないんですねー。うっかりしてました。この方がお料理というか家族の食事を整えることに意識的であるように見えたのは、単に役割のなせるわざだったのです。妻は、母は、嫁は、家族の食事の支度をしなくてはならない。好きじゃないから、上達もしません。私は料理が下手、というビリーフをさらに上書きするような出来事も起きてしまいます。

 

ちなみに私も卓袱台返しがデフォルトだったせいで食への素養が乏しくなってしまったのですが、食べ物に意識的になれたのはお酒のおかげです。この方もお酒がお好きなので、食べ物にも特定の嗜好をお持ちかな、と思ったら。

 

ら。

 

そういえば好きな食べ物がない、とおっしゃるのですよ!!食べることにそうもお気持ちが向かなくなった原因がですね!!!!

 

これも過去記事でとりあげた記憶があるのですが、見つけられなーい。この方、右と左がすぐにわからないのです。左右を指示されると、判断がすぐにできないので行動にどうしても遅れがでます。それを発達障害ではないか、と不安に思っていらっしゃいました。

 

が。

 

その左右がわからない原因というのが、幼少時に遊び相手がいなくて、いつも鏡を見て一人遊びをしていた。そのため、右と左が反対になってしまったのです。遊び相手がいないちっちゃいちゃんは、鏡の中の自分と語り合うしかなかったのです。

左右がすぐに判断できない、というのはこの方をずっと苦しめています。そしてそれは食卓ででも。左右がわからないということは、お箸を持つ際にも障壁となっていました。箸使いを上手にできないそうなのです。小さい頃は当然のようにおかあさまに怒られます。失敗してはいけない、上手にしなくてはいけない、という縛りは食卓を楽しいものにするはずもなく、食事の場というのはずっと緊張でしかなかったそうです。

 

食べることを楽しむことはできず、自分の箸使いにだけ集中しているので家族にも気が回りません。出した食事を家族がどのように食べているのか、好物なのかどうかも把握できていなかったそうです。そうとは気付かずにご主人さまの嫌いなものを出すと、箸をつけてくれません。自分の好きなものしか食べない、と不満をお持ちでしたが、ご主人さまからしたら、俺の嫌いなもんが何十年も一緒におってなんでわからんのや?となります。

 

一人遊びのせいで左右がわからなくなったことが原因である問題、これまでのセッションで何回か扱いましたが、今回はラスボスでしたね、すべてが繋がった、という感じです。

 

時系列の古いほうからまとめますと

 

おかあさまが家計を支えるために働きにでていた

家にひとり置かれている

遊び相手がいないので鏡で遊ぶしかなかった

左右の判断ができにくくなる

集団生活で周囲とペースが合わない

苛められる

左右がわかりにくいせいで、箸もうまく使えない

食事時にしかられる

食事が苦痛となる

そのうえ、おかあさまから「残してはいけない」と食べることを強制されたがゆえに、胃の具合まで悪くなった

ちょっとしたことで吐いてしまう

それを理由にさらに苛められる

 

結婚したものの、母ゆずりの「ねばならない」が妻であるより嫁の役割をより強くさせる

ご主人さまと距離ができる

たまに食卓を一緒に囲めても、箸使いに気をとられ家族の団欒を楽しめない

家にいたってつまんなーい、とご主人さま

ますます夫婦間に距離が

じゃあ、自分の仕事がんばろうっと

ご主人さまのシャドーとしての職場の上司にイライラさせられる

自分が向き合うべきは上司であることから目をそらしているので、職場の困ったちゃんにイライラする

いま、ここ

 

お悩みを持って来られるたびにいつも俎上にあがった食卓、団欒の場としての食卓を取り戻していただくためにも、まずは「おいしい・おいしくない」の感覚をはっきりとさせていただくことを宿題とさせていただきました。

 

鏡は大切なお友達だった。目の前に自分の家族がいるのに、寂しかった時を一緒にすごした鏡さんと離れられなかったんだね。

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