大人買い - 占い・カウンセリング・心療内科で問題が解決しない方に

大人になって嬉しかったこと。もとい。今の私が大人かどうかと言われたらちょっと心もとないので、大人になって、ではなくて、働くようになって嬉しかったこと、と言い換えます。働くようになって、お賃金をいただくようになって嬉しかったこそ。それは欲しいものを自分で買える、ってことですよね！！私は学生の頃から、早く社会人になりたくて仕方ありませんでした。いつまでも学生でいたい、という輩の気が知れませんでしたよっ。

私はうっかりとバブルの時代をかすってしまったので、ダメ人間に拍車がかかってしまいました。お金がなければ稼げばいい、という考えがなかなか抜けなかったですよ。だっていくらでも稼げたもの。しかし悪銭身につかずとはよく言ったもので。

いつも行く図書館では、古くなった貸し出し用の雑誌が無料を持って帰れます。１回につき５冊まで。いつも持って帰ります。１年、２年以上前の雑誌ですけど、ああ、そういうこともあったな、と思い出しながら読むのは楽しいです。

今回は文春でまとめてみました。

この頃もそれなりにゲスいですけど、文春砲と言われるようになった昨今よりはまだおとなしいかな。

目についた記事がひとつ。

平成２６年１１月２７日号

「お伊勢丹より愛をこめて」山内マリコ

大人買いについて触れられています。

幼少時には出来なかった購入（コレクション）に対する夢を、大人になり、経済力がついてから果たす購入の仕方

つまり、リベンジです。リベンジ、復讐劇は悲しいことにハッピーエンドとはなりません。だから

物欲は満たせても、「それじゃない感」が残るのだ。

残らない方もいらっしゃるでしょう。では、「残る」とはなにか、「未完了なもの」が残るのです。

穴ぼこが残っているのです。

穴ぼこを埋めるにあたって大切なのは、埋めること自体より何が穴ぼこであったか、その穴ぼこのせいでどうなってしまったか、に気づくことです。その作業なしに埋めることはできません。

物欲は満たせても、それじゃない

「それ」ってなに？

ほんとは何が欲しかったの？

「それ」を得ることで、ほんとは何を得ることができたの？

物にまつわるあなたの感情、あなたの物語、いったいどんなものがあったでしょうか。

その物語に気づくこと、思い出すことこそが大人買いによって果たされるべきことです。

復讐劇などではありません、忘れられていた物語の中にいたちっちゃいちゃんの気持ちに寄り添うことです。

あなたの大人買いは、いったい何を埋めるための作業なのでしょうね。

私の大人買い

恒例（恒例なのか？）これでもかの自分語りでありますが、私が大人買いしたものというと本と服です。本はボロアパートの床が抜けるくらい買いましたし（注：読んだ、ではない）服はいわゆるDCブランドブームの時に買い漁りました（そんだけお金があったのが不思議、バブルさまさまですわ）。

本に走ったのは、本を買ってもらえなかったから。また、滅多にない母と共にする夕食の際に、本を読みながら食事する母に合わせて私も読みながら食事をする癖がついてしまったから。

参考エントリー：本がないと食べられない

服は、着たきりスズメだったから。

参考エントリー：洗濯物が多いわけ

本も服も母との時間の埋め合わせのようなもんです。

ではお酒は？

みなさんご存知のように（知らんか）、私はお酒がないとゴハンが食べられません。本がないと食べられないのと同じ。お酒生活（お酒生活て！）の始まりは、目からウロコが落ちるおいしいお酒に出会ったためです。そしておいしいお酒にはおいしいお料理、ということでちょっとは食べることに目が向くようになったのです。お酒は私に食べることに目を向けさせてくれた恩人なのです。ご恩には報いなくては、飲まなくては（違。

食べることへのいろんなハードルを解消してくれたお酒、それにまだ依存してるということはまだ食べることへの何かひっかかるものがあるからでしょうねー。